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男性不妊
この話は2000年以上前の医学書に書かれている内容です。現代医学とは
理論が違うところも沢山ありますが、想像をふくらませて考えてみてください。

人は本来、春夏秋冬の天の気に調和して、飲食にも節度があり、妄りに心身を
疲労させることなく、肉体も精神も調和が取れているべきなのに、ガブガブと酒を
飲み、夜ふかしをして心身を疲労させ、欲情のままに精力を消耗し、生の泉の真気
をすり減らしてしまいます。真気は体内を隅々まで隈なくめぐり身体を栄養します。
五臓の精気であり、生命の根本である心の精気と腎の精気が充実していれば、
身体を守ることが出来ます。
人は老いると子供を産むことが出来なくなるのはなぜか? 子種を使い果たした
ためであろうか? このような疑問に対して、女性に於いては、14歳になると生殖
能力ができます。任脈が完全に流通して、衝脈も盛大になるので、月経が下るよう
になる、49歳になると任脈と衝脈が衰えはじめ、血が少なくなると閉経して生殖能
力がなくなります。
また、衝脈と任脈は、女子では子宮から発して上行し、十二経脈の海と言われています
ここに血気が盛んであると生殖器が十分栄養されるわけである。男子で成人になった
後に生殖器を損傷したため機能が低下した者や、生まれついたときからの体質で
子種が弱い場合、任脈も衝脈も発達していなかったり、十分生殖器を栄養出来なく
なります。結果、男性不妊になります。
男子は16歳になると腎に精気がみなぎり、子種をまくことができます。32歳で最盛
期をむかえ、40歳で腎気が衰えはじめ、64歳で腎に蓄えてある精気が少なくなり
生殖能力も尽き果ててしまう。
しかし、老人でも子を産むことが出来るのはなぜか?
それは腎気にゆとりがあり、養生の道理を守れば、100歳を過ぎても可能であるが
ほとんどの場合、腎の精気が欠乏することから64歳を過ぎて子を作ることはない。

このように男性も日常生活における養生は必要だということです。
64歳を過ぎるとSEXが出来なくなるわけではなく子種が作れなくなると書かれてい
ます。つまり腎の真気不足が男性不妊につながると考えられています。
女性同様、腎気を養うためには、男性も身体を冷やさないこと、過度の房事(SEX)
をつつしみ、ストレスを出来るだけためないようにし、大酒を飲まないなど気を付けね
ばなりません。

古典では、精液を血液の変化した物として、血液と同じと考えます。
したがって血虚や気虚が腎気の働きを低下させます。冷たい物の取りすぎは
男性といえども内臓が冷えてしまい、血液も冷えます。冷えれば気のめぐりが
悪くなりますから、腎(生殖能力)が弱くなります。
本来自然界から見れば、真夏の氷や冷たいビールはとても不自然で、身体に
無理がかかるのは当たり前のことなのです。
腎の精気には個人差があり、生まれつきゆとりがあり、強い方もいますが男性不妊
の方は、腎の精気が少ないわけですから、強い方を基準にして同じように気血を
損じていてはいけません。日常生活を改善して、衰えた腎気を漢方で補います。
身体が弱りすぎますと、腎気が少なくなり精液が漏れ出てしまう程、ひどい虚勞の
病もあります。射精するのではなく、ダラダラと漏れてしまうのです。
若い方で、数人この様な方を治療したことがありますが、漏れ出た精液には
元気な子種がいたとは思えないですね。
下に、いくつか代表的な処方を紹介しましたが、漢方薬は任脈や衝脈の血気を
補い、生殖器に力を与える働きがあります。 漢方特有の働きです。
精子の数の少ない方や運動率の低い方で、漢方が手助けできるケースは幅広い
ので、一度は専門の漢方薬を試してみては如何でしょう。
処方例

桂枝加竜骨牡蠣湯
小建中湯
八味腎気丸
当帰建中湯

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