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頭痛が起こる原因は実に様々です。痛む場所(こめかみ、耳の上、
額、脳天、後頭部など)痛み方、痛む時間によっても漢方薬的には処
方が違います。いずれにしても細かな問診の結果、頭痛の源を探
し出して、寒熱、過不足を調整していきます。
ここではよく見受けられる、慢性的な偏頭痛について書いてみます。
よく薬局の店頭であることですが、必ず毎日同じ時間に来て、
アスピリンをお買いあげになられ、その場でまとめて数錠飲んで、
スッキリして帰る方がいます。目が点になってしまいます。
ご本人は気づいていない場合が多いのですが、鎮痛剤中毒です。
漢方薬理論では主にこめかみが痛む場合は、胃が冷えていることが
多いと考えます。
胃を通りこめかみに続く経絡が有るのですが、胃の冷えが伝わって
偏頭痛が起こります。夏場、かき氷を食べると、こめかみが痛んだ
経験がお有りだと思いますが、正しくあの状態です。
鎮痛剤中毒の方は、概ね胃の冷えている方が多いようですが、胃の
冷えを取り、気血を巡らせてあげれば偏頭痛は治まります。胃が暖
まるため食欲も出ますし顔色も良くなります。
痛いのを我慢しないで漢方薬がよく効きますので、お気軽にご相談下さい。 |
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